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うさぎにお風呂やシャンプーは必要?
お尻に盲腸便がくっついたまま固まっていたり、足の先がトイレの汚れで黄ばんでいたり。犬や猫のようにシャンプーしてさっぱりさせたくなるのに、うさぎを濡らしていいのか分からなくて手が止まってしまいますよね。
先に答えを言うと、うさぎに全身のお風呂やシャンプーは必要ありません。自分で毛づくろいをして体を整える動物なので、全身を濡らすことで体温が下がったり、驚いて暴れたりするほうが心配になります。汚れたときは、汚れたところだけをぬるま湯で洗う部分洗いで足りますよ。
この記事では、お風呂を避けたほうがいい理由と、お尻や足が汚れたときの部分洗いの手順、乾かし方、お尻が何度も汚れるときに動物病院へ行く目安、普段きれいに保つためにできることをまとめました。
お風呂を避けたほうがいい理由
うさぎを湯船やシャワーに入れないほうがいいのは、濡れること自体が体の負担になりやすいからです。理由は大きく4つあります。
ひとつめは体温です。うさぎの平熱は人よりずっと高く、38℃台から40℃くらいとされています。毛は細くて密に生えているため地肌まで水が入ると乾きにくく、濡れた時間が長くなるほど熱が奪われてしまいます。
ふたつめはストレス。野生のうさぎが水に浸かる場面はないので、お湯に入れられること自体が初めての出来事になります。驚いて呼吸が速くなる子もいて、心臓への負担が心配な場面です。
3つめはけがです。濡れた浴室や洗面台では足が滑りやすく、逃げようとして跳ねたときに腰や後ろ足を痛めることがあります。うさぎの骨は体に対して軽く作られているぶん、強い力がかかると弱い部分。
4つめは皮膚と毛です。シャンプーで皮脂を落としすぎるとフケやかゆみが出ることがあり、犬猫用のものは成分が強すぎる場合もあります。乾ききらないまま毛の中が湿っていると、蒸れて皮膚が荒れる原因にもなります。
お風呂に入れなくても、うさぎは自分できれいにしています
お風呂には入れなくても平気です。うさぎは猫と同じように、1日に何度も舌と前足で毛を整えているからです。
毛づくろいで古い毛やほこりが落ちていくので、健康なうさぎの体はさわってもさらっとしています。うさぎ自体の体臭が弱いのも、こまめに毛を整えているからこそ。部屋がにおうときの原因は、たいていうさぎではなくトイレや湿った牧草のほうにあります。
気をつけたいのは、毛づくろいが減ったときです。毛がべたつく・フケが増える・お尻まで口が届いていないという状態は、体調が落ちているか、太って体をひねれなくなっているサインのことがあります。
洗ってごまかすのではなく、理由のほうを見ておきたいところ。食欲やうんちの量もあわせて確かめて、気になる症状があるときは、自己判断せず動物病院で相談しましょう。
汚れたときは、汚れたところだけを部分洗いする
汚れてしまったときは、全身ではなく汚れた場所だけをぬるま湯で洗います。お尻なら下半身だけ、足先なら足先だけ。上半身や顔、耳は濡らしません。
手順はこの流れです。
- 洗面器にぬるま湯を5cmほど入れる。温度は36〜38℃くらい、手首に当てて熱くも冷たくもない程度
- うさぎを支えながら、汚れた部分だけをお湯につける
- 固まった汚れは、お湯でふやかしてから指先でほぐす。毛ごと引っ張らない
- 洗剤は基本的に使わない。使うならうさぎ用の低刺激のものを少量だけ
- お湯につける時間は5分以内で切り上げる
- タオルで押さえて水気を取る。こすらずに、2〜3枚取り替えながら吸わせる
- ドライヤーは弱風で20cm以上離し、手を添えて温度を確かめながら地肌まで乾かす
- 室温20〜25℃の部屋で、完全に乾いてからケージに戻す
乾かすところまでが部分洗いです。表面がさらっとしていても毛の内側が湿っていることがあるので、指を入れて地肌を確かめてみてください。
汚れた場所によって、洗うより拭くほうが早いこともあります。下の早見表を目安にしてみてください。
| 汚れた場所 | まずすること | 水で洗ってよいか |
|---|---|---|
| お尻(盲腸便) | ぬるま湯で湿らせたコットンでふやかす | 下半身だけならOK |
| 足先・足裏 | 湿らせたタオルで押さえ拭き | 足先だけならOK |
| 背中・わき | スプレーとブラシで整える | 洗わない |
| 口まわり・あご | 湿らせたガーゼで拭く | 洗わない |
| 耳の中 | 自分では触らない | 動物病院へ |
お尻が何度も汚れるときは、洗うより原因を探す
同じ場所が繰り返し汚れるなら、洗い方の問題ではありません。お尻が汚れ続けるときは、うんちか体のどこかに原因があることが多いです。
よくあるのは、盲腸便を食べ残しているケース。太っていたり、高齢で関節がかたくなっていたり、歯や背中が痛くて体を丸められないと、お尻まで口が届かなくなります。軟便が続いているときも、やわらかいうんちが毛に付いて固まりやすくなりますよ。
おしっこで毛が黄ばんで皮膚まで赤くなっているときは、トイレの大きさや置き場所が合っていないことも。トイレでおしっこが外に出てしまう場合は、サイズを見直すほうが早く解決します。
待たずに動物病院へ行きたいのは、ゆるいうんちが半日以上続くとき、うんちが出ていないとき、食べていないときです。お尻の皮膚がただれている・脱毛している、夏場に汚れた毛へ虫が寄っているという場合も、その日のうちに相談しておくと安心です。
普段きれいに保つためにできること
日々やることは、ブラッシングと掃除の2つだけです。
ブラッシングは、ふだんは週2〜3回、換毛期は毎日5分ほどが目安になります。抜けた毛を先に取っておくと、毛づくろいで飲み込む量が減らせます。うさぎは毛を吐き出せないため、飲み込んだ毛がうさぎのうっ滞につながることもあり、換毛期はとくに手をかけたい時期ですよ。
うさぎの換毛期は年に2回、春と秋に3〜4週間ほど続くのが一般的です。この時期は背中だけでなく、お尻やわきのあたりにも毛が溜まります。掃除のほうは、トイレの汚れた砂やシーツを毎日取り替えて、週に1回は丸洗い。ケージの床や隅に落ちた毛と牧草も、同じタイミングで片づけておきます。体をきれいに保つのは、洗う作業よりも環境のほうが効きます。
部分洗いとブラッシングで使うもの
水を使わないケアでどこまでできるのか、気になる方も多いですよね。ここでは、濡らさずに汚れを落とすときと、抜け毛を減らしたいときに使えるものを紹介します。
水を使わずに毛と皮膚を整えられるスプレーで、背中やわきの軽い汚れなら濡らさずに済みます。タオルやコットンに吹きかけてから拭くやり方もできるので、体にかけられるのを嫌がる子にも試しやすいタイプ。選び方や嫌がる子への使い方は、下の記事にまとめています。
細いピンが並んだスリッカータイプのブラシで、換毛期に浮いた毛をまとめて取ってくれます。先が皮膚に当たると痛いので、力を入れず毛の流れに沿って動かすのがコツ。毛の長さに合うタイプの選び方は、こちらで紹介しています。
よくある質問
足の裏の黄ばみはどうやって落とせばいいですか
おしっこで染まった色は、1回のケアでは落ちきりません。ぬるま湯で湿らせたタオルで押さえ拭きして、乾かすのを数日続けると少しずつ薄くなります。それより大切なのは、トイレの位置やサイズを見直して、足が汚れにくい環境にしておくことです。
どうしても全身が汚れてしまったときは、どうしますか
まずは汚れた場所を分けて、部分洗いを何回かに分ける方法を考えてみてください。それでも追いつかないほど広く汚れているときは、無理に自分で洗わず動物病院に相談するのがおすすめです。うさぎを診てくれる病院では、保定しながらのケアをお願いできることもあります。
ドライヤーを怖がるときはどうすればいいですか
音と風が苦手な子は多いので、まずタオルで吸わせる工程を長めにします。そのあと弱風で、20cm以上離したところから数秒当てて止める、を繰り返すと受け入れやすくなりますよ。それでも嫌がるなら、室温を上げて自然乾燥に切り替え、地肌が乾くまで様子を見ておきましょう。
お風呂は入れず、汚れたところだけ洗ってあげよう
うさぎに全身のお風呂は要りません。覚えておきたいのは、汚れたところだけを36〜38℃のぬるま湯で5分以内に洗い、地肌まで乾かしてからケージに戻すという流れです。
同じ場所が何度も汚れるときは、洗い方よりうんちや体の状態に目を向けてみてください。ふだんのブラッシングとトイレ掃除を続けておけば、洗う場面そのものがぐっと減りますよ。




