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抱き上げたついでに後ろ足の裏をのぞいたら、かかとの毛が薄くなって地肌が見えていた。歩き方は普段と変わらないので、病院に行くほどなのかどうか迷ってしまいますよね。これはソアホックと呼ばれる状態で、足裏にかかる体重と、その下の床の硬さが重なって起きるとされています。赤みもかさぶたも無く、毛が薄いだけの段階なら、床を見直しながら様子を見られることが多いです。
この記事では、うさぎのソアホックがどんな状態なのかを整理したうえで、足裏の見え方で分かる4つの段階・受診したい目安・なりやすい条件・家でできる予防をまとめました。床を替えるときにどこから手を付けるかも紹介しています。
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うさぎのソアホックは、かかとの毛が減って皮膚が傷む状態です
ソアホックは、後ろ足の裏、とくにかかとの毛が減って、その下の皮膚が傷んでいく状態です。動物病院では足底潰瘍・潰瘍性足底皮膚炎と呼ばれることもあります。病名というより、足裏に負担がかかり続けた結果に付いた呼び名に近いものです。
うさぎの足裏には、犬や猫のような厚い肉球がありません。体重を受けているのは毛と薄い皮膚だけなので、硬い床の上で同じ姿勢が続くと、毛が擦れて減っていきます。
見つかるのは後ろ足のかかとが先で、前足の手首あたりに出ることもあります。左右で進み方がそろわないこともあるので、両方の後ろ足と前足まで見ておくと見落としが減りますよ。
足裏の脱毛は、4つの段階で進みます
どこで病院に行くかは、足裏の見え方で決められます。毛が薄いだけなのか、皮膚が赤いのかが、いちばん大きな分かれ目です。
| 段階 | 足裏の見え方 | とる行動 |
|---|---|---|
| 1 | かかとの毛が薄く、地肌がうっすら見える | 床を見直して、週1回チェック |
| 2 | 地肌が赤い・皮膚が張ってつるつる | 柔らかい床に替えて、早めに受診 |
| 3 | 毛が無くなり、かさぶたや固い膜ができる | 受診。かさぶたは剥がさない |
| 4 | 出血・じゅくじゅくする・足を着かない | その日のうちに受診 |
段階1で気づけると、床を替えるだけで毛が戻ってくることもあります。一方、段階2から先は皮膚そのものが傷んでいるので、家で消毒するより先に診てもらうほうが早いです。
痛みが出てくると、座り方が変わります。後ろ足を前に投げ出す、トイレに乗りたがらない、足を舐め続ける、抱いたときに足を引っこめる。このあたりが見えたら、見た目が軽くても受診を相談しておきたいところ。気になる症状があるときは、自己判断せず動物病院で相談しましょう。
なりやすいのは、床・体重・爪の条件がそろったとき
ソアホックは、体質よりも暮らしの条件で決まる部分が大きいとされています。よく重なるのは、金網の床・体重の重さ・伸びた爪・湿った床の4つ。
金網は細い線の上に体重が集まるので、足裏の広い面で受けられません。同じところばかり擦れることになります。尿で濡れたままの床も似たところがあって、皮膚がやわらかくなったところに擦れが加わると傷みやすいです。
体重が重い子、運動の少ない子、高齢の子は、足裏にかかる負担が大きくなります。足裏の毛が短めといわれるミニレッキス系や、体の大きいロップ系は、もともと条件が厳しめ。爪が伸びるとかかとに体重が乗る角度になるため、爪切りは1か月に1回を目安にしておくと安心です。
わが家でも、お迎えから1年ほどはケージの隅の決まった場所でいつも寝ていて、片方のかかとだけ毛が短くなっていた時期がありました。寝床の位置を変えてからは、2か月ほどで左右の差が分からなくなっています。
治療は、床を替えることとセットで進みます
病院での治療は、傷の手当てと、足裏にかかる負担を減らすことの両方で進みます。塗り薬や内服、痛みを抑える薬、傷が深いときは患部の処置といった形になりますが、どれを使うかは進み方によって変わります。
覚えておきたいのは、薬だけで元の床に戻すと繰り返しやすいところ。治りきるまでに数週間から数か月かかることもあって、その間は足裏が当たる面を変えたままにしておきたいところです。
放っておくと、皮膚から細菌が入って膿がたまったり、骨まで及ぶことがあるとされています。痛みで動きが減ると食欲も落ちるので、うんちが小さくなっていないかもあわせて見ておきましょう。食べない日が続くときのサインはうさぎのうっ滞とは?にまとめました。
家でできる予防は、週1回の足裏チェックから
予防でいちばん効くのは、足裏が当たる面を柔らかくして、乾いた状態を保つことです。やることは多くありません。下の5つを回していけば十分ですよ。
- 週に1回、後ろ足のかかとを見る。毛の厚みは指で触って確かめる
- 金網の上にすのこやマットを重ねて、平らな面を作る
- トイレは毎日、ケージの床は週1回洗って乾かす
- 爪は1か月に1回を目安に切る
- 月1回の体重測定で、増えすぎていないか見る
室温20〜25℃・湿度40〜60%くらいに保てていると、床が湿ったままになりにくいです。梅雨や夏場は乾きが遅くなるので、ケージの下のトレーを拭く回数を増やしておくと安心。わが家では月1回の体重測定のついでに足裏も見る形にしてから、チェックを忘れることがなくなりました。
部屋んぽの床も忘れずに。フローリングで滑ると足を強く踏ん張ることになるため、滑らない面を作っておくと足裏の当たり方が散らばってくれます。足裏とあわせて見ておきたい項目は、うさぎの健康チェックと健康診断で紹介しています。
ソアホックの予防におすすめのアイテム
足裏が当たるのは、ケージの中と部屋んぽの床の2か所です。長く過ごしているほうから先に替えると、やり直しが少なくて済みますよ。
金網の上に重ねて使える、ラビットケージDX専用の木製すのこです。足が当たる面が木になるので、金網のときより体重の集まり方が分かれます。2枚組で片方ずつ外して洗えるため、乾かす時間も作りやすいですよ。
詳しくはうさぎのケージマットのおすすめで紹介しています。
部屋んぽのスペースにそのまま敷ける、フチが立ち上がる一体型のマットです。表面が水をはじくので、おしっこを失敗しても下のフローリングまで届きません。組み立てサイズが決まっているため、使っているサークルに合うかは先に確かめておきたいところ。
詳しくはうさぎのサークルマットのおすすめで紹介しています。
よくある質問
ソアホックは自然に治りますか
毛が薄いだけの段階なら、床を替えることで毛が戻ってくることもあります。ただ、赤みやかさぶたが出ている状態は皮膚そのものが傷んでいるので、放っておくと深くなることがあるとされています。迷ったら足裏の写真を撮って、動物病院で見てもらうのが早いです。
ソアホックはいつからなりますか
年齢を問わず起きますが、体重が増えて運動量が落ちてくる3〜4歳ごろから目立ちやすいです。子うさぎのうちは足裏の毛が厚くて気づきにくいので、床の条件はそのころから整えておきましょう。
市販の消毒液を塗ってもいいですか
人用の消毒液やクリームは、うさぎが舐めてしまうため自分の判断で使うのは避けたいところ。舐めても差し支えないものかどうかは見分けがつかないので、塗るものは病院で出されたものに任せるのがおすすめです。
足裏は、週に1回のぞく習慣にしよう
うさぎのソアホックは、足裏にかかる体重と床の硬さが重なって進んでいきます。毛が薄いだけなら床を見直しながら様子を見られますし、赤みやかさぶたが出ていれば受診の段階。この線引きを覚えておくと、迷う時間がずいぶん短くなります。
床を替えるのも、爪を切るのも、体重を量るのも、どれも思い立った日に始められることです。ぜひ、次に抱き上げたときにかかとをのぞくところから始めてみてください。
(参考:公益社団法人日本獣医師会)




