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ケージを買ったあと、部屋のどこに置くかで手が止まってしまいますよね。窓ぎわは明るくて気持ちよさそうに見えるのに、日差しもエアコンの風も当たります。寝室なら静かですが、夜中の足ダンで眠れなくなる気もしてきます。置き場所で見るのは、日差しとすきま風が来ないこと・家族の気配が分かること・床からの冷えを拾わないことの3つです。この3つがそろう場所は、たいていリビングの壁ぎわの隅になります。
この記事では、置き場所を決める5つの条件と、部屋ごとの向き・不向き、置いたあとに確かめたい温度や音、夏と冬で見直したいところ、ケージを動かすときの進め方をまとめます。今まさに迷っているなら、下の5つから順番に当てはめてみてください。
目次 [非表示]
うさぎのケージの置き場所は、5つの条件で決まります
部屋の広さや日当たりより先に、うさぎが休めるかどうかで決めていきます。次の5つを順番に当てはめると、置ける場所はかなり絞られますよ。
窓からは1mほど離す
日差しとすきま風は窓ぎわでまとめて起こります
真夏に日が差し込む窓ぎわは、部屋の真ん中より数度高くなることがあります。うさぎは汗をかけないので、室温が28度を超えるような場所では体に熱がこもります。レースのカーテン1枚では、日射も冷気も止まりません。
冬は逆です。夜のあいだ、窓で冷えた空気が下りてきて床をつたいます。窓から1mほど離しておけば、夏の日射と冬の冷気の両方から距離が取れます。
壁は背面と側面の2面につける
背中と横がふさがっていると落ち着いて休めます
うさぎは背後が開いていると、寝ているあいだも耳を後ろに向けています。部屋の隅に入れて2面を壁につけると、見張る方向が前だけになってくれます。
ただし3面を囲ってしまうと、今度は夏に熱がこもります。開いている面は廊下やドアではなく、人が座る側に向けておくと、気配は伝わって風も抜けていきますよ。
エアコンの風の通り道から外す
冷風が直接当たらない場所で/空気は回る場所にします
エアコンの真下と真向かいは外しておきたいところ。風が直に当たると、温度計の数字は適正でも体は冷えていきます。夏に震えている子の多くは、暑さではなく風で冷えています。
風向きを上に振って、天井から部屋全体に回す形にすると当たりません。サーキュレーターを使う場合も、ケージではなく壁に向けて置きましょう。
人の通り道は半歩ずらす
人の姿が見える場所/真横を通られない場所が落ち着きます
ドアのすぐ横や廊下に面した位置は、開け閉めのたびに風と音が通ります。かまってほしいうさぎは人の気配を好みますが、それは姿が見えることで、体の横を何度も通られることではありません。
テレビやスピーカーの横も外しておきたいところです。うさぎは人より高い音まで聞こえるとされているので、音量を下げても振動は伝わります。
わが家でも、お迎えから半年でテレビの横からリビングの隅へケージを移しました。夕方に足ダンが増えて、音に反応していると分かったためです。
床から10cm上げる
床からの冷えとほこりは高さ10cmで変わります
冬のフローリングは、人が立って感じる温度より2〜3度低いことがあります。すのこや台を1枚はさんで空気の層を作ると、下から熱が抜けるのを抑えられます。人の足元で舞ったほこりも、少し高いだけで入りにくくなりますよ。
とはいえ高くしすぎると、掃除と出入りが大変になります。目安は10〜20cmくらいで、扉を開けたときにうさぎが自分で降りられる高さにとどめておくと安心です。
キャスター付きの台にしておけば、掃除のときだけ引き出せます。ケージ本体の選び方はうさぎのケージのおすすめで紹介しています。
部屋ごとの向き・不向き
置く部屋はリビングが第一候補で、玄関・廊下・キッチン・洗面所は外して考えます。温度が動く場所と、水や油を使う場所が外れると、残るのは人が長くいる部屋です。
| 場所 | 向いているか | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| リビングの隅 | ◎ | テレビの音とコードのかじり |
| 人がいる部屋の壁ぎわ | ◎ | 直射日光と通路 |
| 寝室 | △ | 明け方の物音 |
| 窓ぎわ | △ | 夏の日射と冬の冷気 |
| 玄関・廊下 | × | 外気の出入りと温度差 |
| キッチン | × | 油煙と危ない食材 |
| 洗面所・脱衣所 | × | 湿気と寒暖差 |
| 階段下・納戸 | × | 目が届かない |
寝室を△にしているのは、暗くなってから活発になるうさぎの時間帯のためです。牧草を引き出す音やトイレを掘る音は夜中から明け方に増えるので、眠れなくて置き場所を変えた方は少なくありません。どうしても同じ部屋になるなら、枕の向きから遠い壁ぎわに置いて、間にラックを1本はさんでおくと音がやわらぎます。
キッチンは、玉ねぎやネギのように食べてはいけない食材が床に落ちます。コンロの熱と油煙も加わるので、カウンター越しに見える位置までが限界と考えておきましょう。
ワンルームで寝る場所と同じ部屋になる場合の工夫は、一人暮らしでうさぎは飼える?の記事でも触れています。
置いたあとに確かめる、温度・音・におい
置き場所は、1日過ごしてみてから確かめます。見るのは、うさぎがいる高さの温度と、音の響き方、それに牧草の粉の行き先の3つです。
温度は、エアコンの設定ではなくケージの横で測ります。うさぎが過ごしやすい室温は18〜24度、湿度は40〜60%が目安とされているので、その幅に入っているかを見てみてください。留守のあいだに何度まで動いたかを知りたいなら、最高と最低を記録してくれるタイプが便利。選び方はうさぎの温湿度計のおすすめで紹介しています。
音は、掃除機・ドライヤー・洗濯機の位置との関係で決まります。ケージのすぐ横で毎日大きな音が出る配置だと、休む時間が削られていきます。
牧草の粉は、思っているより遠くまで飛びます。白い壁ぎわや、家電の吸気口の近くは粉がつきやすいので、ケージの正面に吸気口が来ない向きにしておくとラクです。空気清浄機を使うときも、風がケージに直接当たらない位置に置きましょう。
夏と冬で、置き場所は一度見直す
一年ぶん同じ場所でいいとは限りません。日の入り方は季節で動きますし、床の冷えは冬だけのものです。
| 季節 | 見るところ | すること |
|---|---|---|
| 夏 | 窓からの日射とエアコンの直風 | 西日が入る面から離す/風向きを上へ |
| 梅雨 | 湿度 | 60%を超えたら除湿を入れる |
| 冬 | 床の冷えと夜の室温低下 | 台で持ち上げる/面を覆って冷気を減らす |
| 換毛期 | 毛の飛び方 | 寝具や吸気口から離す |
夏に見落としやすいのは西日です。午前中は日が入らない壁ぎわでも、夕方だけ日が差す部屋は珍しくないので、いちばん暑い時間に一度ケージの位置を触って確かめてみてください。
冬は、窓ぎわしか空いていない部屋もあります。置き場所を動かせないときは、ケージの面を覆って、冷気を受ける面積を減らす方法があります。
幅80cmのケージに合わせて、三方を覆えるカバーです。窓から下りてくる冷気に当たる面が減るので、夜だけ暖房を切る家庭や、ケージの位置を動かせない部屋に向いています。布をかじる子もいるため、口が届かない掛け方ができるかを先に見ておきたいところ。
室温の下げ止まりや、暖房との組み合わせ方はうさぎの冬の寒さ対策にまとめました。
ケージを動かすときの進め方
置き場所を変えるときは、一度に運ばず数日かけてずらすほうが、食欲が落ちにくくなります。うさぎにとっては、部屋の景色が丸ごと入れ替わる出来事だからです。
お迎えから1週間は、動かさずそのままにしておきます。環境が変わったばかりの時期に場所まで変わると、隠れて出てこない時間が長くなります。最初の1週間の過ごし方はうさぎのお迎え初日は何をする?で紹介しています。
落ち着いてからの移動は、1日に1回・50cmずつが目安です。このとき、ケージの中のトイレや牧草入れの位置は変えないでおきます。外の景色と中の配置が同時に変わると、トイレの場所を覚え直すところからやり直しになることもあるからです。
動かしたあとの48時間は、食べる量とうんちの大きさを見ておきましょう。半日(12時間)うんちが出ていない、牧草にもペレットにも口をつけない、という場合は様子見をやめる場面です。気になる症状があるときは、自己判断せず動物病院で相談しましょう。
部屋んぽをするなら、ケージの扉からサークルへそのまま出られる並べ方がラクです。サークルの高さや形はうさぎのサークルのおすすめで紹介しています。
(参考:公益社団法人日本獣医師会)
よくある質問
ケージはリビングと寝室のどちらがいいですか
人が長くいる部屋のほうが向いているので、日中にリビングで過ごす家庭ならリビングの隅がおすすめです。寝室を選ぶなら、明け方に牧草やトイレの音で起きることを見込んだうえで、枕から離れた壁ぎわに置きましょう。日中ずっと誰もいない部屋は、温度の変化に気づけないので外しておくと安心です。
ケージを置くには何畳くらい必要ですか
幅80cmのケージなら、本体と前に立つ場所で畳1枚ぶんほど見ておくと掃除がしやすくなります。部屋んぽのサークルを常設する場合は、さらに1畳前後。6畳の部屋でも、壁ぎわを1辺ぶん空けられれば置けますよ。
置き場所を変えたら食べなくなりました
数時間なら警戒しているだけのこともありますが、半日たっても牧草に口をつけないならおなかの動きが落ちている可能性があります。元の場所に戻せる状態なら戻して、うんちの数と大きさを確かめてください。それでも食べないときは、自己判断せず動物病院で相談しましょう。
置き場所を決めて、落ち着ける部屋にしよう
うさぎのケージの置き場所は、窓とエアコンと通路から距離を取り、壁を2面つけて、床から少し上げる。この順番で当てはめていくと、ほとんどの部屋で答えは1か所か2か所に絞られます。
決めたあとも、夏の西日と冬の床冷えだけは一度確かめてみてください。動かすときは1日50cmずつ、食欲とうんちを見ながら。落ち着いて休める場所が決まると、うさぎの過ごし方も変わっていきます。







