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朝ケージをのぞいたら、手足を体の下にしまい込んだまま、うさぎがじっと丸くなって動かない。寒いだけなのか、具合が悪いのか、見ただけでは判断がつかなくて不安になりますよね。うさぎは不調を顔に出しにくいので、飼い主さんが普段との違いに気づくしかありません。
ここでは、寒がっているときに出やすい様子と、気づいたあとにできることをまとめます。すぐ動物病院へ向かったほうがいい状態にも触れているので、今まさに迷っている方は先にそこだけ読んでみてください。
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うさぎが寒がっているときに出やすいサイン
うさぎが快適に過ごせる室温は、18〜24度くらいが目安とされています。ただ、同じ室温でも、若い子とシニアの子、換毛が進んだ子では感じ方が変わります。数字だけで決めずに、その日のうさぎの様子とセットで見ていきましょう。
体を丸めて、手足をしまったまま動かない

寒いときのうさぎは体を小さくまとめます
四肢を体の下に折りたたみ、背中を丸めて、なるべく表面積を減らそうとする姿勢です。ぬくもりを逃がさないための格好なので、この形で長く固まっているときは寒さを疑ってみてください。
リラックスして寝ているときとの違いは、体の力の入り方に出ます。くつろいでいる子は横に伸びたり、足を投げ出したりしますよね。逆に、ずっと同じ場所で身を縮めたまま動かないなら、居心地のよい場所が部屋にないのかもしれません。
ケージの隅や、壁際の一番奥に寄っていることもあります。風の当たらない場所を自分で探している状態なので、その位置をヒントに、すきま風の通り道を確かめてみましょう。
耳が冷たくなっている
うさぎは耳から体の熱を逃がしています
うさぎの耳には細い血管が通っていて、ここを流れる血で体温を調節しています。暑いときは耳が熱くなり、寒いときは血管を縮めて熱を逃がさないようにするため、耳が冷たくなりますよ。
判断に迷ったら、耳のつけ根あたりをそっと触ってみてください。先端だけひんやりしているのはよくあることですが、つけ根まで冷たい、さらに体全体もひんやりしているときは、体温が下がり始めているおそれがあります。
普段から触って覚えておくと、変化に気づきやすくなります。毎日のなでる時間に、耳に一度手を添える。それだけで十分です。
水を飲む量が減っている
冬は水の減りが分かりやすく落ちます
気温が下がると、うさぎは自分から水を飲む量を減らしがちです。給水ボトルの減りが夏の半分以下になっていたら、普段との差として覚えておきたいところ。
水を飲まなくなると、食べたものが消化管を進みにくくなります。そのまま食欲まで落ちると、おなかの動きが止まってしまうこともあるので、水の減り具合は毎日の掃除のついでに見ておくと安心です。
冷たい水を嫌がる子には、ぬるめの水に替えてあげるのも一つの手。ボトルだけでなく、お皿タイプを併用すると飲む量が戻る子もいます。
食べる量とうんちが小さくなる
牧草の減りとうんちの大きさが体調の目安になります
寒さで動きが鈍ると、牧草を食べる量も落ちてきます。食べる量が減れば、当然うんちも小さく、数も少なくなりますよね。トイレの掃除のときに、いつもより粒が小さいと感じたら要注意です。
うんちがつながって出ている、あるいは半日以上まったく出ていない。この状態は寒さだけの問題ではなくなっているので、様子見をしないで動物病院へ連絡しましょう。
牧草をよく食べる子は、食べること自体で体の中に熱を作ってくれます。寒い時期は牧草を切らさず、いつでも食べられる量を入れておくのがおすすめです。
ぶるっと体を震わせている
震えは寒さのサインとしてはかなり進んだ状態です
体を小刻みに震わせているときは、筋肉を動かして熱を作ろうとしています。ここまで来ると、部屋の温度が体にとってはっきり足りていません。まず室温を確かめて、風の当たらない場所へ移してあげてください。
ただ、震えは痛みや体調不良でも出ます。温めても止まらない、あるいはうずくまったまま歯ぎしりをしているときは、寒さ以外の原因を考えたほうがよさそうです。
寒さだけではないかもしれない、というとき
寒がるサインと、体調不良のサインは重なる部分があります。どちらか判断がつかないまま一晩置いてしまうのが、一番こわいところ。
次のような様子があるときは、温めて様子を見るのではなく、先に動物病院へ連絡してください。
- 半日以上うんちが出ていない、または極端に小さい
- 牧草にもペレットにも口をつけない
- うずくまって歯ぎしりをしている、呼吸が速い
- 温かい場所に移しても震えが止まらない
- 耳も体もひんやりして、呼びかけへの反応が鈍い
うさぎは弱っていることを隠す動物なので、目に見えて分かるころには進んでいることが多いです。気になる症状があるときは、自己判断せず動物病院で相談しましょう。
夜間や休診日に慌てないよう、近くの夜間対応の病院を一度調べておくと落ち着いて動けます。連絡先をスマホに登録しておくだけでも違いますよ。
寒がるサインに気づいたら、まずすること
温めようとする前に、今の環境を確かめるほうが早く解決することがあります。順番に見ていきましょう。
1. ケージの高さで室温をはかる
まず、ケージの高さで室温をはかります。人が立って感じる温度と、床に近い場所の温度は、同じ部屋でも数度違うことがありますよね。エアコンの設定だけで判断せず、ケージの横に温度計を置いてみてください。
ケージの網に引っかけて使えるので、うさぎがいる高さのまま温度と湿度を見られます。最高と最低を記憶してくれる機種なら、留守のあいだに何度まで下がっていたかも後から確かめられます。
2. すきま風と床からの冷えをふさぐ
次に、すきま風です。窓際や玄関の近くにケージがあると、暖房をつけていても足元だけ冷えます。ケージの背面を壁につける、窓側に段ボールやアクリル板を立てる。それだけで体感はずいぶん変わってくれます。
床からの冷えも見落としがちなところ。フローリングに直置きしていると、下から熱が抜けていきます。ケージの下にマットを1枚敷いて、床との間に空気の層を作っておくと冷えにくくなりますよ。
ケージの中の床も、あわせて見てみてください。金網やプラスチックのすのこは、冷えた空気がそのまま足裏に伝わります。
付属のすのこと入れ替えて使う、木製のタイプです。木は金網ほど冷たさが伝わらないので、足を伸ばして休める場所をケージの中に作りたいときに向いています。素材ごとの違いはうさぎのケージマットのおすすめにまとめています。
夜のあいだの冷え込みが気になるなら、ケージの外側を覆ってしまうのも手です。
ケージにかぶせて使う布製のカバーです。暖かい空気が上へ抜けていくのを抑えてくれるので、暖房を切る夜や、窓際に置いている場合に向いています。前面をめくって留められるタイプだと、日中はそのまま開けておけますよ。
3. 暖かい場所を自分で選べるようにする
環境を整えても足りないときは、うさぎが自分で暖かい場所を選べるようにしてあげるのが基本です。部屋全体を上げるより、逃げ場のある温かい一角を作るほうが、うさぎの負担は少なくて済みます。
ケージの中に置いて使うヒーターです。片面が高めの温度、もう片面がひかえめの設定になっているので、その日の冷え込みに合わせて裏返して使えます。うさぎが暑いと感じたときに離れられるよう、ヒーターの上以外にも居場所を残しておくのがポイント。
こちらは電気を使わず、潜って暖をとるタイプのハウスです。狭いところに入りたがる子や、ヒーターの上に乗ってくれない子に向いています。丸ごと洗えるかどうかは商品によって違うので、購入前に確認しておくと安心です。
よくある質問
室温は何度あれば大丈夫ですか
18〜24度くらいが目安とされています。ただし同じ室温でも、シニアのうさぎや換毛期の子は寒さを感じやすいので、数字だけでなく体を丸めていないかもあわせて見てみてください。
エアコンは一日中つけっぱなしでいいですか
冬はつけっぱなしのほうが、温度の上下が少なくて体への負担が減ります。朝晩の冷え込みでオンオフを繰り返すと、そのたびに室温が大きく動いてしまいますよね。電気代が気になる場合は、部屋全体を高くするより、ケージ周りを保温するほうが効率的です。
寒がっているとき、毛布で包んであげてもいいですか
うさぎは自分で暑さから逃げられる状態にしておくのが基本なので、体に巻きつける形はおすすめしません。ケージにかける、潜れる場所に敷く、という使い方にとどめましょう。かじって食べてしまう子もいるため、布を使うときは様子を見ながらにしてください。
サインに気づいて、寒い季節を穏やかに過ごそう
うさぎが寒がっているときは、体を丸める・耳が冷たい・水を飲まない・うんちが小さくなる、といった形で様子に出てきます。どれも普段を知っていればこそ気づけるものなので、毎日のなでる時間や掃除のついでに、少しずつ見ておくのがおすすめです。
そのうえで、温めても震えが止まらない、うんちが出ていないといったときは、迷わず動物病院へ。環境を整える工夫と、危ないときの線引き。この2つを持っておけば、冬のあいだも落ち着いて向き合えます。






