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ケージの前でじっとしている姿を見ると、1羽だけでは寂しいのではないかと思えてきます。もう1羽迎えたほうがいいのか、気になりますよね。結論からいうと、うさぎの多頭飼いはできます。ただしケージは1羽に1つが前提で、同じケージに2羽を入れる形はおすすめできません。
この記事では、多頭飼いでつまずきやすいこと・2羽目を迎える前に確かめること・迎えてからの進め方・相性が合わなかったときの暮らし方を順にまとめました。決め手になるのは、先にいるうさぎが今までどおり落ち着いて過ごせるか。日数や費用の目安も入れて書いていきます。
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多頭飼いはできますが、ケージは1羽ずつ分けます
うさぎは群れで暮らす動物ですが、縄張りの意識が強く、同じ囲いの中に別のうさぎがいると場所の取り合いになります。顔を合わせる時間と、ひとりで休む時間を切り替えられる形にしておきたいところ。なので、ケージは1羽に対し1つずつ用意するようにしましょう。
ペットショップでは子うさぎが同じケージに入っていますが、あれは大人になる前の時期だからです。生後4〜6か月で性成熟を迎えると、それまで一緒に寝ていた組み合わせでも、急に取っ組み合いが始まることがあります。
仲よくなれるかどうかは、品種よりも一羽ごとの性格で決まる部分が大きいです。穏やかな子同士でも合わないことはありますし、その逆も起こります。品種ごとの傾向はうさぎの種類と性格にまとめました。
多頭飼いでつまずきやすい4つのこと
起きやすいのは、思いがけない繁殖・ケンカによるケガ・病気のうつり合い・手間とお金の増え方の4つです。どれも、迎える前に手を打てるものばかりですよ。
オスとメスを同じ部屋に放すと、短い時間でも交尾が成立します。うさぎの妊娠期間は約31日と短く、1回で4〜6羽生まれることも。しかも産後すぐにまた妊娠できるので、気づいたときには数が増えていた、ということが起こります。
ケンカは、去勢していないオス同士でとくに起きやすいです。追いかけ合いから噛み合いに進むと、耳や背中にひと噛みで治療の要る傷ができることもあります。メス同士やオスとメスでも、縄張りが重なれば同じことになりますね。
病気の面では、鼻水やくしゃみのように近い距離でうつるものがあります。2羽が同じ部屋にいると、どちらが食べていないのか、どちらの便が小さくなったのかが分かりにくくなるのも見落としにつながるところ。えさ入れとトイレを分けて、1羽ずつ食べた量を確かめる形にしておくと安心です。気になる症状があるときは、自己判断せず動物病院で相談しましょう。
増えるのは、えさ代だけではありません。1羽から2羽になると、毎日の手間も通院の回数も変わります。
| 変わるもの | 1羽 | 2羽 |
|---|---|---|
| ケージ | 1台 | 2台(置き場所も2か所) |
| 毎月のえさ・トイレ | 5,000〜8,000円 | 1万〜1万6,000円 |
| 掃除の時間 | 1日10〜15分 | 1日20〜30分 |
| 部屋んぽ | 30分〜1時間 | 時間差で30分ずつ |
| 通院 | 1羽ぶん | 2羽ぶん(同時に崩れることも) |
月々の内訳はうさぎの飼育費用は月いくらかかる?にまとめています。
2羽目を迎える前に確かめておきたいこと
先に決めておきたいのは、ケージの置き場所・去勢避妊・お金の3つです。ここが整っていないまま迎えると、合わなかったときに動かせる手が残りません。
ケージと置き場所を2つぶん用意する
2羽目のケージも1台目と同じ広さで用意します
幅は80cm前後が目安です。2台を並べるか、別の部屋に置くか。どちらにしても壁を背にして、エアコンの風が直接当たらない場所に置きたいところ。置き場所が1か所しか取れないなら、迎えを見送るのも立派な答えです。
前面が見えるタイプだと、顔合わせを始める前から相手の姿に慣れてもらいやすくなります。
前面と扉がアクリルになった幅81.5cmのケージで、柵越しよりも中の様子がはっきり見えます。下段が引き出しになっているので、2台並べたときもトレーを順に引くだけで掃除が回りますよ。わが家でも2年ほど使っていて、週に1回トレーを抜いて洗う形を続けられています。
去勢・避妊を先に動物病院で相談する
オスとメスで迎えるなら去勢・避妊が前提です
相談できるのは生後6か月前後から。家庭で飼う動物については、みだりに繁殖して適切な飼育ができなくなることを避けるため、不妊去勢手術などの措置を講じるよう基準にも示されています(参考:環境省)。
手術は全身麻酔で行うので、受けるかどうかは体重や健康状態を見ながら獣医師と決めることになります。うさぎを診られる病院はそれほど多くないため、2羽目を考え始めた時点で探しておくと動きやすいです。かかりつけの探し方はうさぎの動物病院の探し方に書きました。
去勢でスプレー行為が落ち着くこともありますが、性格が変わるわけではありません。オスとメスの違いはうさぎのオスとメスの違いで詳しく紹介しています。
お金と通院の見通しを立てておく
かかるお金はそのまま2倍で見ておきます
毎月のえさとトイレで1万〜1万6,000円、これに夏と冬の空調費が乗ります。医療費は読みにくいところで、同じ部屋で暮らしていると2羽同時に体調を崩すこともあるため、1羽のときより多めに置いておきたいもの。
2羽目のケージ・トイレ・食器・牧草入れを新しくそろえると2〜3万円ほど。中身はうさぎの初期費用はどれくらいかかる?で1つずつ出しました。
2羽目を迎えてからの進め方
迎えた日からいきなり会わせず、最初の2〜4週間は別の部屋で過ごしてもらいます。新しく来たうさぎが病気を持っていないかを確かめる時間であり、環境に慣れる時間でもあります。
| 時期 | すること |
| 1〜2日目 | 別室でケージに入れたまま。食欲と便を見る |
| 〜2週間 | 別室のまま。動物病院で健康診断を受ける |
| 2〜4週間 | 同じ部屋にケージを30cm以上離して置く |
| 1か月以降 | 中立の場所で5〜10分の顔合わせを毎日 |
| そのあと | 時間を少しずつ延ばす。ケージは分けたまま |
顔合わせは、どちらのケージからも離れた場所で始めます。片方の縄張りの中でやると、入ってきた側が追い回されやすいためです。人が間に手を入れられる距離で見ていて、1回5〜10分で切り上げましょう。
サークルで仕切っておくと、柵越しに匂いを交換しながら様子を見られます。高さや形の選び方はうさぎのサークルのおすすめで紹介しています。
毛が飛ぶ・馬乗りが続く・どちらかが隅で固まって動かない。このどれかが出たら、その日の顔合わせはそこで終わりにします。追いかけ合いが止まらないときは、ケージの間に板を入れて視線を切ってしまうほうが早いですよ。
相性が合わないときは、別居のまま暮らせます
合わなかったら、無理に同居させなくて大丈夫です。ケージを分けたまま、部屋んぽの時間をずらす形でも、2羽とも落ち着いて暮らせます。
やり方はかんたんで、30分ずつ時間差で部屋に出すだけ。先にいたうさぎを先に出して、終わったら床を拭いてから2羽目を出します。匂いが薄くなるので、出合いがしらの取っ組み合いが起きにくくなります。
同居をあきらめたあとも、タオルや牧草入れを時々入れ替えておくと、互いの匂いには慣れていきます。半年ほど経ってから改めて顔合わせをしたら今度は落ち着いていた、という方もいます。急がずに構えておくくらいでちょうどいいところ。
片方が1日食べない・便が小さくなった・丸まったまま動かない。このときは相性の問題として様子を見ず、動物病院で診てもらってください。うさぎは食べない時間が続くと、それだけで体調が大きく崩れます。
よくある質問
うさぎの多頭飼いは、どの組み合わせが落ち着きやすいですか
去勢したオスと避妊したメスの組み合わせが、比較的落ち着きやすいとされています。オス同士は取っ組み合いになりやすく、メス同士も縄張りが重なるとぶつかります。ただし一羽ごとの性格の差が大きいので、組み合わせだけで決めずに、顔合わせの様子を見ながら進めてください。
2羽目を迎えると、先にいたうさぎはなつかなくなりますか
うさぎ同士で過ごす時間が増えると、人への関心が一時的に下がることがあります。防ぎたいなら、1羽ずつ向き合う時間を10〜15分ずつ分けて取るのがおすすめです。距離の縮め方はうさぎはなつく?にまとめました。
同じケージで一緒に寝かせても大丈夫ですか
子うさぎのうちは収まっていても、性成熟のあとに同じ場所で急にぶつかることがあります。夜中のケンカは気づくのが遅れるため、寝る場所は分けておきたいところ。日中に仲よく過ごせている2羽でも、ケージは別にしておきましょう。
ケージを分けてから、多頭飼いを考えよう
うさぎの多頭飼いでつまずくのは、相性そのものよりも、ケージを分けられていないことと、去勢避妊が間に合っていないことです。この2つを先に片づけておけば、合わなかったときにも別居という道が残ります。
まずはケージをもう1台置ける場所があるかを測って、かかりつけの動物病院に手術の相談をしてみてください。そこまで整ってから迎えると、2羽目との暮らしは落ち着いた形で始められます。









