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部屋んぽを切り上げたいのに、ケージの前まで誘導したところで向きを変えて走っていく。手を伸ばせばソファの下にもぐり込んで、出てくるのを待つうちに30分。これが毎晩続くと、だんだん気が重くなりますよね。わが家でも、最初の数か月は毎回抱き上げて戻していて、そのうちケージの前に立つだけで逃げられるようになりました。
戻らないのは、しつけが足りないからではありません。この記事では、うさぎが戻りたがらない理由と、追いかけずに自分から入ってもらう手順をまとめました。誘導のきっかけを、ごはんの時間に重ねるのがいちばん手早い方法です。
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なぜ、ケージに戻ってくれないのか
毎日同じ場所に帰るだけなのに、なぜ毎回いやがるのか。不思議に思いますよね。いちばん多いのは、まだ部屋を見終わっていないという単純な理由です。
うさぎは同じ部屋でも、家具の位置やにおいが変わると確かめ直そうとします。見回りの途中で呼ばれても、まだ途中だから戻らない。これは警戒心の強い動物として自然な動きだとされています。
もう一つは、ケージに戻ると楽しい時間が終わる、と覚えてしまっている場合。戻した直後に扉を閉めて部屋を暗くする流れが続くと、入口に近づくこと自体をためらうようになります。
そして、過去に追いかけられた記憶です。うさぎは追われる側の動物なので、走って近づいてくる相手からはまず逃げます。追いかけた回数だけ、戻るのは難しくなっていきます。
追いかけずに、自分から入ってもらう
捕まえずに戻すなんて無理では、と思われるかもしれません。ただ、入りたくなる理由をケージの中に作っておくと、こちらが動かなくても入ってくれることが増えますよ。
1. 部屋んぽの終わりを、ごはんの時間に合わせる
いちばん効くのは、ペレットの時間を部屋んぽの直後に移すことです。おなかがすく時間に合わせておけば、ケージの中でごはんが出る音だけで戻ってきます。
順番は、先に器を入れておいて、扉を開けたまま待つ形。食べ始めてから静かに閉めると、閉められたという印象が残りにくくなります。
時間は毎日そろえたほうが覚えやすいので、夜8時なら夜8時と決めておくのがおすすめ。曜日によってずらすと、合図として通じにくくなります。
2. ケージの中だけに、おやつがある状態をつくる
部屋の中でおやつを配っていると、外にいるほうが得だと覚えます。おやつは基本的にケージの中で渡すようにして、外では手から出さないようにしてみてください。
渡すのは、入った直後。扉を閉めてから出すと、閉められたことと結びついてしまいます。ケージの中でいいことが起きる、という順番だけは崩さないでおきたいところ。
3. 追わずに、戻る道だけ空けておく
逃げられたときは、立ち上がって追わないこと。しゃがんだまま動かずにいると、たいてい向こうから様子を見にきます。
そのあいだに、ケージまでの道の途中にある隠れ場所をふさいでおきます。ソファの下やテレビ台の裏に入られると、そこから長い持久戦になります。
フローリングのまま走り回ると、曲がるときに滑って勢いがついてしまう子もいます。床にマットを敷いておくと動きが落ち着きやすいので、うさぎの部屋んぽ用マットのおすすめもあわせてどうぞ。
4. 戻れる範囲まで、部屋んぽを区切る
部屋全体を開放していると、戻る距離がそのまま長くなります。サークルでケージの周りだけを囲ってしまえば、戻す場面そのものがほとんど出てきません。
はじめは狭く見えますが、跳ねて向きを変えられる広さがあれば、うさぎはよく動きます。慣れてきたら範囲を広げていけば大丈夫です。
やりがちだけど、逆効果になりやすいこと
抱き上げて戻す、追いかけて捕まえる、戻した直後に掃除を始める。この3つは、どれも戻りにくさにつながっていきます。
とくに抱っこは、うさぎ側からすると持ち上げられて連れていかれる出来事です。1回で終わるので楽ですが、続けるとケージの前で身構えるようになります。捕まえることになるのは、通院や災害のときくらいにとどめておくと安心です。
掃除は、うさぎが外に出ているあいだに済ませておくのがおすすめ。戻った直後に手が入ってくると、ケージは落ち着ける場所ではないと覚えてしまいます。
戻らなかった日は、今日はもう少し待つ、くらいで構いません。普段の接し方そのものを見直したい方は、こちらもあわせてどうぞ。
戻ってもらう時間に使えるもの
誘導のきっかけになるものと、戻る距離そのものを短くするもの。この2つで役に立つものを挙げておきます。おやつはどれも少量から、1日の量の中で考えてみてください。
部屋全体ではなく、ケージの周りだけを部屋んぽの場所にしてしまう方法です。囲いの中なら逃げ込める家具がないので、追いかける場面が出てきません。高さのあるタイプなので、助走をつけて飛び越えてしまう子にも向いています。
鼻先に近づけるとにおいで気づくので、誘導のきっかけに使いやすいおやつです。少しだけ舐めさせて、残りをケージの中で渡す形にすると移動につながりますよ。口コミでは、切り口から一気に出てしまうという声もあるので、出す量は手元で加減してみてください。
牧草がベースのスティックなので、毎日の誘導にも使いやすいおやつ。ケージの中の牧草入れに1本差しておくと、入ったときに自分で見つけてくれます。レビューを読むと、硬さがあって食べ応えがあるぶん、小さい子には折って渡すという方もいます。
りんごの香りがついた小さなクッキーで、入ってくれたときのごほうびに向いています。1枚が小さいので割って渡しやすく、回数を分けたいときにも使えます。甘いおやつばかりを覚えてしまう子もいるため、与える量は控えめに。
よくある質問
前は自分から入っていたのに、急に戻らなくなりました
生後4〜6か月ごろの思春期や、季節の変わり目で生活のリズムが動く時期に、こうした変化が出ることがあります。ごはんの時間と部屋んぽの時間がずれていないか、まず見直してみてください。食欲が落ちている、うんちが小さくなっているなど気になる症状があるときは、自己判断せず動物病院で相談しましょう。
おやつで誘うと、おやつ目当てで出たがるようになりませんか
渡す場所をケージの中だけに決めておけば、外にいるほうが得だとは覚えにくくなります。おやつは1日の食事全体の1割ほどが目安とされているので、誘導に使う分もその中から取り分けておくと安心です。
時間を決めても、なかなか覚えてくれません
覚えるまでに数週間かかる子もいます。合図を毎回同じにするのがコツなので、ペレットの袋を振る音か声かけか、どちらか一つに絞ってみてください。
追わずに戻れる流れをつくろう
部屋んぽのあとに戻らないのは、うさぎの側に戻りたい理由がないだけ、ということが多いです。ごはんの時間を終わりに合わせる、おやつはケージの中で渡す、追いかけない。この3つを続けていくと、呼びかけだけで入ってくれる日が増えていきます。
うまくいかない日があっても、少し待ってみるくらいで大丈夫。ぜひ、追わずに戻れる流れをつくってみてください。






